一般社団法人 明石運動器リハビリテーション研究会のBlogです。
研究会(http://aora.kenkyuukai.jp)が開催する定例勉強会の案内や活動の様子などをお届けします。

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2013年7月21日日曜日

Facebookページを開設しました

このたび,明石運動器リハビリテーション研究会のFacebookページを開設しました。

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これまでのホームページ・ブログなどと合わせて,明石運動器リハ研究会の最新情報やコンテンツをよりリアルタイムにお伝えします。どうぞよろしくお願いいたします。

2013年7月19日金曜日

[クリニカルインソール講習会:作成編]開催報告

[クリニカルインソール講習会:基礎編]に引き続き,[作成編]が開催されました。

テーマ:
 「足・膝に対するクリニカルインソール療法」
講師:
 中宿 伸哉 先生 (吉田整形外科病院)
 山本 昌樹 先生 (トライデントスポーツ医療看護専門学校)
 岡西 尚人 先生 (平針かとう整形外科)
 早川 智広 先生 (平針かとう整形外科)
開催日時:
 7月13日(土)15:00~19:00
 7月14日(日) 9:30~16:30
会場:
 大久保北コミュニティセンター

今回は,インソールを作成するにあたって必要な知識と実施法について,講師の先生に実技を踏まえながら丁寧に指導して頂きました。
講師の中宿先生
『インソール』というと靴の中に敷くパッドを指しますが,ディスカウントショップやスポーツ店で既製品を買うことができます。

今回,我々が勉強した『クリニカル・インソール』は,足部疾患に対する治療用のインソールです。多岐にわたる疾患や症状に対応するため,理学療法士自身が対象者を評価し,適切なインソールを処方する必要があります。
インソール作製過程①
インソール作製過程②
インソールは装着下,瞬時に反応が見られ,その効果も即時的です。「運動」に精通した理学療法士が適切にインソールを作ることができれば,「こうなって欲しい」と希望する動きを誘導する事ができ,大きな武器になる可能性があります。

中宿先生がインソールを作製する様子
しかし,感覚の鋭い足底への介入ですので,少しの違和感もあってはならないということです。そうなってくると,作成側の能力だけではなく,インソールそのものの素材や作成するにあたっての前準備としての評価に時間を費やす必要があります。作成にあたっては,職人のような意識を理学療法士も持つことができる分野です。オーダーメイドで患者さんやスポーツ選手に合ったものを作ることができることもできます。環境介入といった点では対象を選ばないといツールです。

合計4日間におよぶ研修が必要だったのもうなずけます。
歩行分析
しかし,インソールはあくまで足部機能低下に対して補完するものであることから,インソールが適用となる患者のほとんどは足部機能低下をはらんでいます。
評価をしっかり
足部機能の低下に対し,インソールでそれを代償すると足部機能低下は改善できません。時には運動療法の併用が必要となります。
触診の技術は必須!
今後,明石スポーツ整形・関節外科センターの柴原基医師の指導のもと,陸上選手やマラソン愛好家のランナー支援のためのランナーズ・クリニック(runner's - clinic)を設ける予定となっております。今冬,神戸マラソンを始め大阪,京都,福知山といったマラソン大会に出場される皆様や走ることで足や膝などに痛みが生じるランナーの方々は是非ご相談ください。

参加者の皆さん,計4日間にわたる研修お疲れ様でした!!

2013年7月18日木曜日

第2回オープンセミナー[外傷後のテーピング]開催報告

第2回オープンセミナーを7月3日に開催しましたので,ご報告いたします。 

テーマ:外傷後のテーピング
日時:2013年7月3日(水) 18:00-19:30
会場:大久保病院 リハビリテーション室
講師:石原 康成 先生 (大久保病院リハビリテーション科 理学療法士)

明石運動器リハビリテーション研究会は,定期勉強会を開催し,患者さまにより良い治療を提供するため,リハビリスタッフの技術・知識の向上に努めております。

今回のテーマは,「外傷後のテーピング」でした。
外傷が生じた時,初めに診断をしなければいけないのですが,スポーツ現場では画像所見により判断することが困難な場面があり,まずは症状を把握する事と二次的障害を予防するためにRICE療法を用います。腫脹を抑制し,骨折,靭帯・筋損傷などの疑いを把握したところで,症状に合わせたテーピングを行います。
講師の石原先生による説明
今回用いたのは“伸縮テープ”です。
スポーツ選手の負傷を予防するため,もしくは負傷した部位の悪化を防止するため,関節,筋肉などにテープを巻いて固定し,捻挫や骨折などの際に,救急措置として施します。

外傷後の対応および足関節捻挫,膝靭帯損傷に対してテーピングの講義と実技を実施しました。セミナーに参加して頂いた皆さまには,よりテーピングについての理解を深めてもらえたことと思います。
実技の様子
参加者の皆さま,お疲れ様でした。今後も皆様の参加を心よりお待ち申し上げております。