一般社団法人 明石運動器リハビリテーション研究会のBlogです。
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2013年7月19日金曜日

[クリニカルインソール講習会:作成編]開催報告

[クリニカルインソール講習会:基礎編]に引き続き,[作成編]が開催されました。

テーマ:
 「足・膝に対するクリニカルインソール療法」
講師:
 中宿 伸哉 先生 (吉田整形外科病院)
 山本 昌樹 先生 (トライデントスポーツ医療看護専門学校)
 岡西 尚人 先生 (平針かとう整形外科)
 早川 智広 先生 (平針かとう整形外科)
開催日時:
 7月13日(土)15:00~19:00
 7月14日(日) 9:30~16:30
会場:
 大久保北コミュニティセンター

今回は,インソールを作成するにあたって必要な知識と実施法について,講師の先生に実技を踏まえながら丁寧に指導して頂きました。
講師の中宿先生
『インソール』というと靴の中に敷くパッドを指しますが,ディスカウントショップやスポーツ店で既製品を買うことができます。

今回,我々が勉強した『クリニカル・インソール』は,足部疾患に対する治療用のインソールです。多岐にわたる疾患や症状に対応するため,理学療法士自身が対象者を評価し,適切なインソールを処方する必要があります。
インソール作製過程①
インソール作製過程②
インソールは装着下,瞬時に反応が見られ,その効果も即時的です。「運動」に精通した理学療法士が適切にインソールを作ることができれば,「こうなって欲しい」と希望する動きを誘導する事ができ,大きな武器になる可能性があります。

中宿先生がインソールを作製する様子
しかし,感覚の鋭い足底への介入ですので,少しの違和感もあってはならないということです。そうなってくると,作成側の能力だけではなく,インソールそのものの素材や作成するにあたっての前準備としての評価に時間を費やす必要があります。作成にあたっては,職人のような意識を理学療法士も持つことができる分野です。オーダーメイドで患者さんやスポーツ選手に合ったものを作ることができることもできます。環境介入といった点では対象を選ばないといツールです。

合計4日間におよぶ研修が必要だったのもうなずけます。
歩行分析
しかし,インソールはあくまで足部機能低下に対して補完するものであることから,インソールが適用となる患者のほとんどは足部機能低下をはらんでいます。
評価をしっかり
足部機能の低下に対し,インソールでそれを代償すると足部機能低下は改善できません。時には運動療法の併用が必要となります。
触診の技術は必須!
今後,明石スポーツ整形・関節外科センターの柴原基医師の指導のもと,陸上選手やマラソン愛好家のランナー支援のためのランナーズ・クリニック(runner's - clinic)を設ける予定となっております。今冬,神戸マラソンを始め大阪,京都,福知山といったマラソン大会に出場される皆様や走ることで足や膝などに痛みが生じるランナーの方々は是非ご相談ください。

参加者の皆さん,計4日間にわたる研修お疲れ様でした!!

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