一般社団法人 明石運動器リハビリテーション研究会のBlogです。
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2018年3月5日月曜日

第20回記念特別勉強会[パフォーマンスを高めるための機能的コンディショニングの実際]開催報告

日時:2018年2月24日(土) 13:00-19:30
場所:大久保病院 リハビリテーション室

演題1「当院におけるFunctional Movement Screen(FMS)導入の現状と今後の展望」
立原 久義 先生

演題2「パフォーマンスを高めるための機能的コンディショニングの実際 -Movementという共通言語を通じて-」
桂 良太郎 先生

第20回特別記念勉強会を開催しました。今回は,講師に大久保病院 明石スポーツ整形・関節外科センター センター長 立原久義先生と株式会社 Best Performance Laboratory 代表取締役 桂良太郎先生をお招きしました。

運動器リハビリテーションの中で,スポーツ障害の患者様を担当するセラピストは多くいると思います。スポーツ障害では,障害部位に対してリハビリテーションを行うことも大事ですが,それと同時になぜ障害が起こったのかを考えることも非常に重要です。動作面・フォームは問題ないか,それらを行うための全身のコンディションは問題ないか,これらから患部の負担が強くなっていたのではないか,このように多くのことを考えながらリハビリテーションを行わなければなりません。ただ,これらの評価・治療を経験に基づいたリハビリテーションで行っていることが多く,セラピスト間で差が生まれてしまっているのも現状です。

そこで,立原先生には「当院におけるFunctional Movement Screen (FMS) 導入の現状と今後の展望」というテーマで,桂先生には「パフォーマンスを高めるための機能的コンディショニングに実際‐Movementという共通言語を通じて‐」というテーマで講義して頂きました。

立原先生に講義して頂いた「FMS」とは,基本的な動作パターンを評価・修正するためのシステム化されたツールです。立原先生には,FMSを取り入れることでセラピスト間での差を出来るだけ少なくし,患者様により適切なセルフエクササイズを処方できること,スコア化により患者様自身の意識が高まること,セラピスト個人と組織のレベルアップに繋がるということを教えて頂きました。
立原先生の講義
桂先生には,概論から実技も含めたトレーニング方法の講義をして頂きました。その中で,“No Movement, No Performance. Know Movement, Know Performance.”という言葉がありました。動きが悪い関節を動くようにする,筋力が弱い所の筋力トレーニングをする,これも必要ではあると思います。ただ,部分的な改善だけでなく,動作パターンの改善が必要である。つまり,Movementを改善してこそPerformanceの向上に繋がるということを教えて頂きました。
桂先生の講義
また,実技の講義では,動作面のトレーニング方法だけでなく,感覚統合を含めた評価方法や呼吸による動作パターンへの影響も指導して頂きました。
桂先生による実技指導
今回学んだことを今後の臨床に活かしていきたいと思います。
立原先生,桂先生ありがとうございました。
集合写真


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