一般社団法人 明石運動器リハビリテーション研究会のBlogです。
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2015年1月18日日曜日

第10回定例勉強会[膝関節(特にACL)損傷のリハビリテーション]開催報告

内容:膝関節(特にACL)損傷のリハビリテーション
講師:浦辺 幸夫 先生(広島大学)

日時:2015年1月27日(土) 14:00-18:00
場所:大久保病院 1階会議室,リハビリテーション室

参加者数:41

今回は広島大学教授の浦辺先生をお招きし,「膝関節(特にACL)損傷のリハビリテーション」と題して講義を行っていただきました。

浦辺先生はこれまで多くの研究成果を世に出されており,原著論文340件,学会発表950回という経歴の持ち主です。また,スポーツ活動のサポートなどの社会活動や博士・修士の指導等多方面でご活躍されています。今回の勉強会では,膝関節損傷に対するリハビリテーションおよび理学療法士として重要な視点についてお話し頂きました。
浦辺先生の講義
実技では,実際にスポーツ場面で膝関節傷害が起きる場面や,それを起こす選手の特徴についての動作確認を中心に講義頂きました。

・ACL損傷でケガした選手は,もう片方の膝もやはりACL損傷が起きやすい

・日常生活ではケガをすることがなくとも,スポーツ場面ではケガをしてしまう理由

・エネルギー効率の良い動きは逆に筋活動が少ないことから骨・関節に負担がかかる

といった具体的なお話をして頂き,興味深かったです。
浦辺先生による評価場面
「スポーツ障害・傷害予防」という予防についての取り組みは,全国の学校の部活動やクラブチームなどで積極的に行われるようになってきています。しかし,トレーナーや理学療法士がチームに介入している間はケガがなくても,介入がなくなるとまたケガをするといった事実があります。その要因としてはやはり動作について深く洞察することを専門とするスタッフの存在が重要になると感じました。

一見,ただ走ってターンして,止まってという流れの中でも色々なことが見えてきます。
参加者は実際の動作で確認
ACL損傷は,一度ケガをしてしまうと復帰には何か月~1年以上と長期間の復帰期間を要します。もうすでにケガをしてしまった方は,適切な保存療法後はしっかりとした動作獲得を獲得する必要があります。そして手術となった方は適切な時期に適切な運動を行っていくことでまだスポーツ復帰を可能にします!予防については,男性でケガする方が増えています。

楽しくスポーツするために,基本を大切にして,もう一度自身の身体の使い方を見直すきっかけとなりました。 
集合写真
これからも,明石運動器リハビリテーション研究会は,勉強会等を通じて皆様と交流していくことを楽しみにしております!ご要望やご意見をお寄せください。

第3回技術講習会の開催が決定しました。

第3回技術講習会
テーマ:「肩関節可動域制限に対する評価と治療」
日時:2015年3月29日(日) 10:00-16:00
場所:大久保病院 1階会議室,リハビリテーション室 [地図

講師:山本 昌樹 先生(大久保病院 明石スポーツ整形・関節外科センター センター長補佐),アシスタント講師数名

*テーマと開催時間は現時点での予定です。
*2か月前(1/29)から申込受付を開始します。

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